« 「イエス、われらの慰め またいのち」BWV475 | トップページ | トッカータ ニ長調 BWV912 »

2015年5月10日 (日)

シシリアーノ&ヴィヴァルディの協奏曲

514日 アンサンブルフィリア 
J.S.Bach」コンサート、是非のご来聴を!

 

 

「知っていますか、南の国を。レモンの花咲くあの国を・・・・・・。」

 

 

ゲーテの詩にもあるように、ドイツ人の南国、つまりラテン文化圏への
憧れは相当なものだ。音楽に限らず、文化は南、つまりラテン文化圏から輸入するというのが、ゲルマン民族、スラブ民族のかつての常識であったらしい。
バッハの時代もそうだし、なんとモーツァルトの頃までそんなコンプレックスがあったみたいだ。今でも音楽用語には圧倒的にイタリア語が多いのもその名残だろう。

 

今では「音楽の父」とまで讃えられるバッハも、南国イタリアへの強い憧れ(とコンプレックス)を心に抱いていたみたいだ。

 

今回第3番目の出し物は「知っていますか、南の国を:イタリアへの憧憬」ということで、シシリアーノを一曲、そしてヴィヴァルディの協奏曲からのトランスクリプションを取り上げた。

 

バッハは「シシリアーノ」と銘する曲をかなり書いていると思う。
数えたことはないが・・・・(爆)。

 

シシリアーノとは明記していないが、
「これは、どう見てもシシリアーノやん・・・・!」と思ってしまう曲もかなりある。
よほど、イタリアのシシリア、そしてシシリアーノに憧れがあったんだろうなと思う。

まずは、その数あるバッハのシシリアーノの中から一曲演奏し、
次に、ヴィヴァルディの協奏曲のトランスクリプションをお贈りする。

 

バッハはとても謙虚な人で、イタリアの巨匠、ヴィヴァルディを
非常に尊敬していたらしい。ヴィヴァルディの楽譜をたくさん入手して
熱心に研究していたということだ。

そんな彼のヴィヴァルディ研究の成果の中に、ヴィヴァルディ作品の
オルガン曲への編曲がある。けっこうな曲数を編曲しているのだが、
その中から「協奏曲イ短調BWV593」を取り上げた。原曲はOP.39
二つのヴァイオリンのための協奏曲だ。

 

でもこれ、ヴィヴァルディの原曲と楽譜を比較してみると、
とても面白い。バッハは原曲をそのままオルガンに移し変えるということはしていないのだ。パッと聴きには全く同じように聴こえるんだけど、
よく聴くと、やはりちゃんとこだわるべきところはこだわって、バッハの音楽になっているんだわ。
もちろん、明らかに「この和声進行、この転調、バッハのやり方では全然ないな。
これこそヴィヴァルディ!」という部分が連続するまさにヴィヴァルディの音楽なんだけど、でもでも、「やはりこれは純粋ヴィヴァルディではないぞ、これはやはりバッハやん」と思わせるものがあるんだな。

 

ヴィヴァルディの衣をかぶったバッハなのか、
       バッハの衣を着たヴィヴァルディなのか?



16
年も一緒にバッハを演奏し続けてきたぼくたちアンサンブル・フィリアにとっても、すごく新鮮な感動を経験することになったのだ。

 

南国イタリア・ヴィヴァルディの協奏曲をゲルマンの巨匠バッハがアレンジ、中米ホンジェラスのローズウッドを日本の福井県の職人さんが仕立てた楽器で京都人が演奏する。
これはなかなかの異文化体験となるのではなかろうか。

 

まさに、グローバルなコンサートと感心して悦に入ってるのはオレだけか・・・・・・(笑)。

でもこの曲、ホントに面白いですよ。

 

 

514日 午後6時半
京都・上桂 バロックザールにて

ぜひぜひのご来聴を!

 

 

 


|

« 「イエス、われらの慰め またいのち」BWV475 | トップページ | トッカータ ニ長調 BWV912 »

Concert」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「イエス、われらの慰め またいのち」BWV475 | トップページ | トッカータ ニ長調 BWV912 »